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icon THE KÖLN CONCERT 26 Jan 2005

THE KÖLN CONCERT

例えばデロリアンに乗ったクリストファー・ロイドが、望みの時代の望みの場所に一度だけ連れて行ってあげようと言ってくれたなら、私は迷う事無く 1975 年 1 月 24 日のドイツ、ライン地方の古都ケルンにあるオペラハウスを選ぶだろう。
キース・ジャレットのソロ・コンサートが行われたこの日、歴史的なその瞬間に立ち会う事ができるなら、私は残りの人生における音楽の愉しみを全て奪われても構わない。

私は神を信じない。しかしこのアルバムで聴く事のできる音楽は、神の音楽としか説明の付かない輝きで私を虜にし、否応無く人智を超えた存在を意識させる。音楽の神が一時キース・ジャレットの指先に宿り、その旋律をこの世に解き放ったのではないか。彼自身も「私は創造の神を信ずる。事実このアルバムの演奏は、私という媒体を通じて、創造の神から届けられたものである。」と発言している。演奏中の感極まった声に耳を澄ませば、神が宿った瞬間を感じる事もできる。

実は、昨日何かを感じて 10 年振りにこのアルバムを聴いた。涙が出てきた。現地時間で 30 年前のこの日、この演奏が行われた。今朝になってその事を知った。これが只の偶然とは思えない、やはり創造の神は存在する。

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